トラックドライバーの中には、近距離を走行するルート配送の部門が存在していて、コンビニエンスストア・スーパーマーケットへの便が主に該当します。ドライバーの勤務形態は、店舗の営業時間によってやや異なりますが、コンビニ配送は夜勤・日勤といった形でシフトが組まれており、1回の配送で数店舗から十数店舗に米飯類・デイリー品(冷蔵が必要な食品)を届けます。スーパーマーケットは、朝の営業開始までに商品が間に合うように、日の出頃から仕事をする物流業者が多く、2時台・3時台から仕事が始まって午前中には仕事が終わるのが一般的です。なお、近年のスーパーマーケットは、24時間営業や長時間営業が増えていますが、これらの店に合わせる形で午後の配送も行っている業者もあります。
大手物流業者を始めとした遠距離輸送ドライバーの勤務形態は、ルート配送と同様に深夜勤務・日中勤務に分かれています。例として、関東と関西を結ぶドライバーの深夜勤務は、夕方から夜間にかけて荷物を営業所でトラックに積み込み、翌日朝に関西の営業所で荷下ろしを終えてから、指定された施設で仮眠を取ります。2日目も初日同様に夜に荷物を積み、翌朝には自分が所属する営業所に戻ってきて荷下ろしを行います。ルートが定まっていない配送ドライバーは、夜勤になると数百キロ先の客先まで商品を届けたり、トラックステーション・道の駅などで仮眠を取るのが一般的です。ちなみに、夜勤で長距離を担当するドライバーであっても、近年では働き方改革によって週休2日になっている事が多く、休日は家族でゆっくり過ごせる時間を持つ事が出来て、25万円を超える月給が一般的です。
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